戦!?
カキィン!キン!シャキィン!
激しい鍔迫り合い。両者の実力は、ほぼ互角のようだ。
「邪魔ぜよ!拙者らの仕事を邪魔せんで欲しいぜよ!」相手の・・・銀と青の改装機が叫ぶ。
「こっちもコレが仕事でな!」ツルギの返答である。
「んじゃ、今回はてめーらと競うことになるってか!?」
「・・・きいてない・・・」
端の方。
二人の改装機が声をかける。
・・・かたや銀色にファイヤーパターン、かたやショッキングピンクとも言うべき色をしている。
「な!なんや!まだいたん!?」
「・・・相手になるわよ!」
「ちょ!お前ら手伝うぜよッ!」
「ポテトの恨みだ!」ファイヤーな方が言い放つ。すこし怒っているようだ。
「・・・ぽてと・・・?それに・・・この声・・・!」ツルギの記憶チップから朝の光景が・・・
「お?まさか気づいたか?」
「お前達・・・!朝のあの3人組!」
戦っている改装機が距離をとる。
「・・・やはりばれたか・・・まあいずれわかるとは思っていたが・・・」
「何者だ!?貴様らはッ!」
「ふう・・・」やれやれ、と言った感じで彼は口を開く。
「・・・アンタらの同業者ぜよ!・・・刃戦団!」
「何!?」
「拙者の名はザンゲツ。影道衆の一応リーダーぜよ。」
「・・・影道衆・・・?」聞いたことがない、と言ったような表情。
「そりゃわからんさ。ボウヤ達とは違って裏の仕事人だからね。」
「・・・この声・・・」ヤイバが感づく
「ひさしぶりだね!・・・ヤイバ。」どこからともなく、女性型の改装機が現れる。
後頭部には飾り紐、そして和風なカラーリング。
「スライか。・・・と言うことは・・・・・・お前の弟子か?」
「そういうことさね。」
「な・・・何?どうなってんの!?」ビルの外にドラキュリアが羽ばたいていた。
「ドラキュリア!?なんでここに!」
「伝言よ!もう車、出発したわよ!」
「まずい!」ザンゲツが呟く。
「行かせるか!」ツルギがとめる。
「ええい!まだ気づかんのか!?」
「・・・どういう事・・・だ・・・?」
「あいつに何を言われたかは知らんが、あいつを逃がすわけにはいかんぜよ!・・・世界が・・・終わる!」
「・・・まさか・・・スライ・・・!?」ヤイバがもらす。
「・・・Aremustec(あーむずてっく)・・・!?」
「そういうことさ。ザンゲツ!アイツを追いな!ここはあたしたちが食い止めとく!」
「・・・!了解ぜよ!」そういうとザンゲツは空へ飛び出す!肩アーマーが翼に変形、そして夜の空へ・・・消えた。
「さって、こっちも忙しくなるよ。」スライの言葉、この場に居る
ほとんどのものには意味不明だった。
しかし、次の瞬間、全員が理解する。・・・何か、いる!
「・・・・・・・・・・・」何か、は無言で、こちらに近づいてくる。
「・・・こいつら・・・何・・・!?」ドラキュリアの声、少しおびえている様子。
「対人戦闘兵器。あんたらの依頼主はこいつらを輸入したのさ。・・・それだけじゃないけど。」
「ナルホドのう・・・やっと話がつながったぞい。ツルギ!カマイチ!アクシィ!」
ヤイバの一声に三人が反応した。
「今まで・・・何もしていなかったわけではあるまい。おぬしらの実力を見せてみろ!!
・・・やるぞッ!」
その言葉が刃戦団の心を揺さぶる!
「「「了解!」」」