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十字王 -後編- 1

新型のテックボット「バリスタ」の起動テストに
突如おこった「想定外の事態」・・・

試験室外の警備役テックボットがバリスタの能力「ジャック」により
操られ・・・その惨状がこれである。

まさに”惨状”の言葉がふさわしい光景だ。
見た感じ死者はいないのが不思議とも思える。
崩壊したデスクに巻き散らかされたファイル、書類の数々。
研究員の人数があわないように見えるが、文字通り「いなくなってしまった」のか
それとも逃げることができたのか・・・

考えている暇もなく、アームが部屋を飛び出す。

もし、この「アームズテック」という組織がフィクションに出てくる悪の組織なら
どんなに楽なのだろうか・・・

ごく事務的にいえば「試験中に暴走した危険な兵器」であるバリスタを
このまま所内に放置したら?仮に市街に出てしまったら?
世界征服や人類抹殺を望むような悪の組織ならともかく
一介の企業であるアームズテックにとっては早急に対処すべき事態なのだ。

「で?あちらさんの戦力はどんなもんだと思うよ?」
「警備として連れてきたうちの残り3体もバリスタにジャックされているとみて間違いないでしょう。」
今回の任務に参加したテックボットは現在バリスタを探して駆け回るアームとブレイド。
さきほど機能停止状態となったメイルとハルベルト。そして残り3体のうち1体は・・・

「なるほどな。コイツは無事だったわけか・・・ついさっきまでなら。」

通路に出てすぐの壁際にもたれかかる、猫のような顔をした
半人型のテックボット・・・フィンク。
抜け目ないヤツである。おそらくは彼もジャックを逃れ、バリスタに鉢合わせたのだろう。

もぎ取られた右腕が痛々しく、元から「表情」というものを持ち合わせていない
彼の顔でなければ、苦痛にゆがんだ表情のまま固定されていたことだろう。
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山

Author:山
オリ人外キャラ好きのCURURU難民です。
創作系の漫画や小説やってます。
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