FC2ブログ

Remember~記憶探偵 ep1

記憶

 

それは、時とともに風化するモノ。例えそれが大切なことでも、忘れたいことでも。

それが彼の持論だ。

 

「あれー・・・なんて名前だっけ?」

歩いているのは、刑事。

名は桜熊 錠也(おうま てつや)。今年で2年目の若手捜査官だ。

彼は今、ある事件を捜査していた。

 

 

15年前の通り魔事件・・・

一人が死に、一人が傷を負った事件だ。

今年で時効になる。遺族の最後の願いなんだそうだ。

 

15年も経てば、記憶は風化してしまう。

そんな事件を捜査するに当たって、彼は一人、協力者を探していた。

探していたのだが・・・名前を忘れてしまったのだ。

しかも運悪く、メモ帳は机の上。

 

「確か・・・記憶探偵とか・・・言ってたな・・・」

記憶探偵。なんともキナ臭い肩書きだ。

 

「思い出せんっ!なんて言ってたっけ!!」

通行人がこちらを向く。咳払いをして、また歩き出す。

 

「・・・記憶探偵・・・探偵・・・」

 

「失礼。刑事さん。」

誰かに呼び止められた。

「ん?」

 

そこに居たのは、一人の男。

春先だというのに、白いコートに真っ赤なマフラー、そしてゴーグル。怪しい。

 

「何です?あなた。怪しい格好ですね。」

男は何も言わず、掌を錠也の額にかざす。なんだか妙な熱さだ。

「何をするんだ!」

 

「そうカッカしなさるな。誰か人を探してるんだろう?」

・・・まさか、この人、何か知ってるんじゃないだろうか。記憶探偵のこと。

 

「あ、ああ・・・そうです。 壕熾 光希(ほりお こうき)って人を・・・あれ?」

 

思い出した。何故か知らないけれど。住所も。知っている情報全てを。

 

「壕熾 光希。記憶探偵だ。よろしく。」

 

 

 

 

 

ep1おわり。

 

スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

おぉ、そっちも始めたようだな!

おうよ!
プロフィール

山

Author:山
オリ人外キャラ好きのCURURU難民です。
創作系の漫画や小説やってます。
本拠地はここ

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード