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Stage5:Weapons Moll-桃色の戦姫!-

 

 

「見つけたげしゃあ・・・ガンマオォゥ・・・」
ビルの上、妖しい影が2つ。
「我輩があの蛆虫どもを始末するゥ!

 文句はないなァアアアア!?」


耳元でうっせぇげしゃぁあああ!!!

 

さて!
前回に引き続き大都市『フルメタルポリス』にいるユウナとトリンガー。
町の情報屋を片っ端からあたってみるも・・・なんの収穫もないようだ。


「ここならあると思ったんだけどねー・・・」
ユウナが深くため息をつく。これでもう7件目。
ガンマオーについての情報は・・・ない。
あるといえばSOADが『伝説の赤鬼』に叩き潰された、という話だけ。

仕方なく、情報屋を探すために商店街のある裏通りを進む2人だった。

「・・・?何だこの感じ・・・」
トリンガーのセンサーに何かがひっかかる。
「なんかあっちの方がさわがしいよ?」
ユウナのセンサー(?)もひっかかる。
・・・何かが・・・こっちへ走ってくる。
それも相当なスピードで。

「いやあああああああっ!」
叫び声から察するに女の子らしい。
これに反応しないトリンガーではなかった。

その後ろからは少々丸っこいガンドロイド・・・
おなじみ強力量産ガンドロイドの決定版、ガンマゼロが追いかけている。

「やいやい待ちやがれーっ!!」


Stage5:Weapons Moll-桃色の戦姫!-

 

追いかけられていたのは同じくガンドロイドだった。
ピンク色の小柄なボディーが印象的だ。・・・と、言っている場合ではなく。
ガンマゼロを軽く蹴散らしたトリンガーは彼女の手を引っつかみ、表道へと誘導した。

「あ。ありがとう・・・」
彼女は頭の角をぴこぴこと動かしながら、トリンガーとユウナのほうを向く。
「しっかしよぉ・・・いったい何があったんだ?」


「聞いてくれる?
 あたしが町を歩いてたら突然ハチみたいなヤツに追いかけられてさ!」

彼女の話をまとめると、ハチともヘリともつかないガンドロイドに突然襲われたらしい。
ついでにそいつは、どうも物凄く声が大きく、騒がしいとのことだ。 

「なんだかね・・・あたしと同じタイプの誰かがとんでもない事件起こしたらしくてさ・・・
 そのタイプのヤツ倒せば名が上がる、なんて張り切られちゃったみたいで。

 ・・・そういえば、あなたたちは誰か探してるんだっけ?
 良かったら協力させてくれないかな?さっき助けてくれたお礼もしたいし・・・」

「あたしたち、ガンマオーってガンドロイドを探してるの。知ってる?」
「へぇー・・・そうなんだ、じゃ、丁度良かったじゃない!」
「?」


彼女の言葉の前に、一瞬戸惑った。
まさか・・・と二人は思ったが・・・

「あ・・・名前まだ言ってなかったね!
 あたしはストーク銃魔王5号機よ。よろしく!」


 

 

・・・ストークは握手とでもいうのか、手を出すが、トリンガーはかなり戸惑っている。
人間だったら汗だくだ。多分。

「あ・・・お・・・おまえ・・・銃魔王・・・?」
・・・やっと口に出た。

 

「そうだよ?見た目は一番他から離れてるらしいけどね。」

 

(どーするのよ!?アンタこの子やっつける気?)
(しょっぱなから予定変更だな・・・こりゃ)

ひそひそ話のむこうで、ストークが「?」という感じでこちらを見ている。

「あの・・・実はコイツの旅の目的ってのがね・・・」

 

一応断わっておくが、銃魔王は皆、自分以外の銃魔王を良く知らない。
知っているのは自分のことだけだ。

 

「んで・・・ストーク。
 なんで俺たちが狙われてるんだ?」
トリンガーの苦い顔の問いにストークが難しい顔で答える。

「どうも銃魔王の誰かSOADを潰したから、らしいのよねー・・・」
・・・トリンガーはギク、と内心かなり危うかった。

「しかも赤っぽいヤツ、ってことで赤系あたしが・・・・・・?」
ストークはまじまじとトリンガーを見る。
「・・・?」無言で、なんともいえない表情でトリンガーを指差す。
「・・・。」トリンガーも無言で自分を指差し、頷いた。

「あ・・・あなただったね・・・SOADを潰したのは・・・」
あ、まずい。
ユウナには悪い予感があった。
とめるべきか・・・?一瞬迷ったのもつかの間。
「素敵!凄ーい!」
ストークは迷惑どころか、ぴょんぴょん飛び跳ねて喜ぶ始末。
(わすれてたけど・・・この二人って兵器だった・・・)

「みつけたぞォォォォ!」

「ん?」「げ!」

背後に忍び寄っていた影は、その羽音ですぐにわかった。
そしてその声でだいぶ耳がやられた気がする。確かにうっさい。
バタバタと音を立てるローターを持つハチともヘリともとれるその姿は、ストークの話の通りだった。
「ストーク・・・あ、あいつがさっき言ってた・・・?」
「蛆虫が一機増えたか!!好都合である!

 まとめて駆除してくれるわぁああ!!」
言うが早いか、あごの辺りにについた機関砲からの掃射がはじまる。
「ストーク!ユウナをつれて逃げてろ!」
両者散開!「一機ずつである!」と敵・・・ローネットはトリンガーに照準を合わせる。

 

ローネットの後部コンテナ・・・
ハチでいう腹部ががばっと開き、小型のハチ型ヘリ型ビット(ややこしい)が投下される!
「見るがいい!このビットの破壊力をぉおおお!!」
小さな手をビルに向けると、ビットが突撃し・・・

ドガアアアアアアン!
ビルの表面がボロボロになる!
「見たかァ!蛆虫どもめぇ!!」
「うるさい上に何言ってんだかわかんねーんだよ!」
イラッと来たトリンガーが、ガトリングを空中に乱射する。
「そのような些細な豆鉄砲がァ!当たる物カァアアアアアアアア!!!」
かなりうるさいが、彼のスピードはなかなかのものだ。全ての弾をかわしている。
「後ろがガラ空きであるッッッ!!」
トリンガーの背後にビットが押し寄せる!そして腹の機銃を掃射!

「ぐああああッ!!」

「グハハハハハハ!弱い!弱い!!弱いぞぉおおおお!!」

ビットの大群が押し寄せる!耳障りな羽音が360度から聞こえてくる・・・
万事休す・・・だ。

 

「ちょぉーっと待ったぁー!!」
その声は可愛らしいくらいの声。・・・ストークだ。
ローネットの声をものともしない、高い声が響き渡る。
「だらしないわねー・・・
 しかたない!さっきのお返しに助けてあげる♪」

 

 


 

「面白い!!メス如きが我輩にかなうと思うてかァ!!」
その言葉にカチンときたのはトリンガーだけではなく、ストークも反応していた。
「舐めてると痛い目にあうんじゃない?コバエさん!」
「我輩を愚弄するかァ!我輩はハチ型ガンドロイドであるッ!」
あ、ちょっとハエにみえる、とユウナは思っていた。

ストークの腕が武器に変わる。大きめの砲口。
「かくごなさい!」

バシュッ!

発射されたエネルギー弾はローネットに飛ぶ!当然避けるローネット。・・・が!

ぐいいっ・・・!


「な・・・ぐあっ!」
弾丸が・・・曲がる!
曲がった弾丸はヘリバズーを追い、彼に直撃をかました!
「おどろいてくれたかしら?あたしの・・・誘導(ホーミング)弾にね!」

「く・・・だがこの数は圧倒できまいっ!」
再びビットを投下するローネットだが・・・

バシュバシュバシュッ!!

「ざんねんでした♪」
ぺロっ、と舌を出し、両手から誘導弾を発射するストーク!
あれだけいた大群が見る見る消えて行く。

「さっきなんて言ったっけ?女如きがどうとか・・・」
「うぐ・・・ううう・・・女の分際で・・・」

「あの世で女の子に謝りなさい!その大声でね!」
避けても避けても弾は追いかけてくる!そして・・・


「ぐ・・・ぁぁあああああああああ!」

 

黒煙を上げて墜落するローネット!
地面に叩きつけられた無残な姿を見てストークは笑う。
「あの世で女の子に謝りなさい。 そ の 大 声 で ね ! 」

「ぐ・・・ぅふふぅ・・・」かすかに・・・息があった。
「女如き・・・がァ・・・!」ほとんど機能していない感覚を研ぎ澄ませ、アゴの機銃をストークに向ける。
「おもい・・・しれぇええええ!!」 
「ストーク!あぶない!!」

 

ズガンッ!!

 

ドォオオオン!

 

 

 

 

 

 

 

 

「油断大敵だぜ!ストーク!」
ユウナより先に。トリンガーの一撃で、ローネットの体は爆炎をあげる。

「ふふ・・・ふははは・・・万歳・・・
 ネ・・・・・・マ・・・ティス・・・さま・・・

・・・・・・・・・・・・ばんざあああああああああい!!!」

 

 

ドカアアアアアアアアアアアアアアアアン!

 

 

 

・・・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

 

「助かったわ・・・ありがとう!」
ストークが笑顔でユウナとトリンガーに言った。
「気にするなっての!ま。男だったらほっとくけどな。」
その言葉。多分冗談じゃないな、とユウナは直感する。
・・・ストークが、何か言いたげな顔をしている。
「どうか・・・した?」
「そ・・・その・・・」

 

「さっき言ってたこと。もしよかったら・・・あなたたちの旅。ついてっちゃ駄目かな?」
予想外の(とはいっても読者は予想していただろうが)の問い。
「あ、あたし・・・特に目的もないし。ここにとどまってても狙われるだけだし・・・いっそのこと
 ガンマオーを探す旅・・・付き合いたいな。って思って。他のガンマオーにも興味・・・」
「いいぜ!」

言いかけに割り込むトリンガーの声。
ストークにはそれがたまらなかった。うずうずしているのが良くわかる。
「あ・・・」

「ありがとー!」

とんできたのは熱烈な抱擁。しかしそれを軽く超えるものがさらに波状攻撃を仕掛けてきた。

 


ちゅぅっ!

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!??」

 

ズキュゥゥウウン。
前者トリンガー。後者はユウナだ。

「あ!これは最初助けてくれたお礼ね!」
で。頬にもう一回。

 

「さっ!行こ!トリンガー!ユウナ!」

 

「・・・行くわよ。トリンガー。」
微妙にさめた口調でユウナがトリンガーに言った。
「・・・・・・・・・・・・!!」
何も言えず、数分呆然としているトリンガーだった。

「まったく・・・予想通りの結果・・・げしゃあ。」
ビルの上のもう一つの影が、消える。

 

 

 


次回は電車でゴーゴゴー!?地下鉄だってなんのその、女性専用車両の事件とは!?
とりあえず痴漢に気をつけろ!!

Stage6:Underway train-蜘蛛の巣にかかった蝶-

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Author:山
オリ人外キャラ好きのCURURU難民です。
創作系の漫画や小説やってます。
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