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かいぞーき!高速のレースクイーン ラスト

数秒後。

室内に例の警官が現れる。

 

「・・・鍔輝(ツバキ)・・・さん・・・」

「やっちまったな。ケイジロウ。」

まだぎりぎり精神力の残っていたオーナーがまた口を開き始める。

「・・・は・・・ははッ!!見やがれ!そいつは犯人を・・・いや、人間を殴っ」

「あんたは黙ってろ。」

ケイジロウからは良く見えなかったが、鍔輝の目線はかなり迫力があったらしい。

一瞬にしてオーナーは黙った。

 

「安心しな、その件に関しては厳重に処罰しとくさ。

 だが・・・その前にアンタを連行させてもらう。違法賭博、殺人未遂、遺体遺棄・・・

 ま、死んでなかったから遺体じゃないがね。あ、それからさっきの侮辱罪もあるな。」

 

数時間後。

警察署内の個室にケイジロウはいた。

プシュウ、と自動ドアが開く。入ってきたのは鍔輝だった。

「・・・鍔輝・・・さん」

「今は課長と呼べ。一応な。」

 

機人課課長こと城金(シロガネ)鍔輝は、反対側の椅子に腰掛けた。

「用件はわかってるな。」

「・・・」黙ってうなずいた。

 

「あのオーナーがお前達に対して、言いようの無い暴言を吐き、激しく侮辱した。

我慢できなくてつい、手を出した・・・って書類に書いといた。」

「・・・処罰・・・どうなるんであります?」

「いろいろもめたんだけどな。お咎めは無しだ。」

「・・・!!」

ケイジロウは、安堵のため息をついた。

「だが・・・条件がある。」

 

「条件・・・でありますか?」

そうだ、とばかりに頷く鍔輝。

「入っていいぞ!」

 

再びドアが開く。

今度はエイナが中に入った。

 

「お前、機人課の原則知ってるよな?助手を持つってやつ。」

「あ・・・はい、でもまだ私は決まって・・・」

「この子を助手にすることが条件だ。」

 

「・・・え?」

 

事態が飲み込めない。

 

「あちき・・・いくトコ、なくなっちゃって・・・

 どうせならケイジロウさんから受けた恩義、返したいでやんす!」

 

「いや・・・でも!試験だって受けてないでしょ!?」

 

「だーかーら、この子にも条件を飲んで貰った。

 1週間後に試験を行って、そこで合格できれば採用、お前の助手につける。

 もし駄目なら・・・他をあたってもらう。」

 

疑問が浮かんだので、ぶつけてみる。

「ところで・・・もし落ちて、私の助手につけられなかったら?」

「そんときは・・・当然ながら。」

 

一拍おいて、続ける。

「お前も一緒に出てってもらうさ!だからしっかり面倒みてやれ!」

 

「え・・・!!??」

 

「よろしく御願いします!ケイジロウさん・・・いいえ!アニキ!」

 

「ちょ・・・!えええええええええええ!!??」

 

 

 

そして・・・数ヶ月後。

2人ははじめて、怪風を追い詰めることになるのだった・・・

 

 

 

 

かいぞーき!本編第6話へつづく・・・

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こっから本編に入るわけか…
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Author:山
オリ人外キャラ好きのCURURU難民です。
創作系の漫画や小説やってます。
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