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かいぞーき!高速のレースクイーン?

クラブハウスに到着した。

空には夕焼けが写っているが、すこし曇った感じだ。

 

階段をかけあがり、背を伸ばしドアに手を駆けた瞬間、声が聞こえた。

 

「あいつはまだ負け無しか。」

・・・オーナーの声ではない。

会議のことを思い出した。おそらく他のチームのオーナーの声だろう。

「当然だ。アイツにはかなり金をかけてるからな。」

こっちはオーナーの声だ。

 

「また自慢話かい?あいつも面倒なヤツだな。」

「そう言うな。あんたらにも利益はあるんだろう?」

・・・この会話、これ以上聞いてはいけない。

直感がそう叫んだが、心の片隅では聞かなければいけないような感じがした。

足がすくむ。

 

「アイツが馬鹿なお陰で助かってるよ。

 俺を優しいおじさんだとでも思ってくれてるようでな。」

「ま、それはそれだ。

 今日はいいものを持ってきてやったぜ。新型のカタログだ。」

「・・・ほう。アームズテックも参入開始したのか?

 なかなか良いな。こういうのを待ってたんだよ!」

オーナーの声が張り上がる。

 

「自意識はほぼ皆無。これなら多少無茶をさせても平気だ。

 壊れるまで使ったって文句一ついわないぜ?今のトップと違ってな。」

「まったく、その通りだとも。

 こっちもいろいろ気を使わんといつ嗅ぎつかれるかわかったもんじゃない。」

 

嗅ぎつかれる。オーナー同士の会話では、まず出ないはずの言葉だ。

三人目の男が口を挟んできた。

 

「で?今月は幾ら稼いだんだ?」

「そうせかすな。あんたらの取り分はしっかりあるさ。

 これからも、害虫駆除してくれるならな。」

 

何の話なのだろう。聴きなれない言葉ばかりでてくる。

エイナは話に聞き入っていた。

 

「本当に馬鹿でなによりだ。少しでも利口なやつなら

 俺の演技を見抜くってことも考えられるが・・・エイナなら気付かんだろう。」

 

・・・エイナ・・・

多分、自分の名前だ。

 

「今日も言ったよ。俺のためにがんばるってな。

 せいぜい死ぬまで馬鹿みたいに走って俺に尽くすだろうな、あいつは。」

 

何がなんだかわからなくなってきた。

心が真っ暗で、目の前も真っ暗だ。

 

 

 

 

 

 

もう、話し声は耳に届いていない・・・

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

ガゴッ!!

 

 

 

 

 

突然の衝撃、そして後頭部から全身に走る激痛。

手足が動かない。そのまま倒れたのはかろうじて解った。

 

「・・・・・・・・・かれ・・・た・・・・・?」

「・・・ま・・・ら・・・心・・・す・・・・・・・・・だ・・・・・・」

「壊・・・・・・・・?

 ・・・・・・・・捨・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

深い、暗闇の中に沈んでいく・・・

 

 

 

続く。

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Author:山
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